こんにちは!ほなみんです。
今回は元銀行員の私が地方銀行で総合職として働いていた経験から「銀行に勤めるメリットとデメリット」について紹介したいと思います。
(メガバンクの場合は異なる情報もあります。ご了承下さい。)
銀行で働いたら安泰はもう古い?

今の親世代、40代以上の方がよく言う「銀行員や公務員になれば将来安泰だよ」という言葉。私も子供のころによく聞きました。しかし、結論から言うと、そもそもこの仕事についたら安泰なんて仕事はこの世にありません!!

バブルを経験している方からすればいいイメージが多いようで、一般企業で働いている人の方が稼いでいるのに勝手なイメージで心無い言葉を言われることもありました。そこで今後銀行で勤めることを検討している方に実際に働いていたからこそわかったリアルを知っていただけたらと思います!
銀行に勤めて感じたメリット


- 世間体がいい
- 給料が安定している
- 同期の仲間がたくさんできる
- 研修が充実している
- 福利厚生が充実している
- 金融商品について詳しくなる
- 残業が少ない
- 定時退行日がある
- 転勤がある
- 半期に一度長期休暇がもらえる
世間体がいい
金融機関に勤めることは難しいという世間的イメージが強いため「すごいね!!」と言われます。また、カードを作ったりローンを組む際も金融機関に勤めているということで信用が高く審査が通りやすい印象があります。
給料が安定している
基本的に年功序列と役職で給与が決まるため、役職が下がらない限りよほどのことがなければ給与が下がることはありません。ボーナスも安定しています。(ボーナスは支店の業績により多少変わります)
同期の仲間がたくさんできる
新入行員は毎年男女各30~40人程度。銀行は研修制度がしっかりしているため、入行後1か月は研修所や本店にて研修があります。私が勤めていた銀行は最初の1か月は宿泊研修だったため、研修以外は一緒にご飯を食べたり夜雑談をしたりして親睦を深めました。
ちなみに研修後は1名~2名ずつ支店に配属となるため、同期とは若手の内に一緒の場所で働くことはほぼありません。
そのため休みも合わせやすいのでよく海外旅行にも行きました♪
仕事終わりに各支店から集まって飲みに行くのが毎週の楽しみでした、
銀行は辞めてしまいましたが今でも同期とは定期的に集まっています♪
転職先にも同期入社の同僚がいますが、やはり「一緒に社会に出て共に社会を学んだ同期」は特別な存在です。
研修制度が充実している
入行から約1か月、研修所や本店にて業務内容と共に講師を招き社会人としてのマナーを教えてもらうことができます。今思えば社会人としての所作やビジネスマナーをこの時にしっかり教えていただいたいてすごくありがたかったと思います。
ちなみに私の転職先は研修は入社後1日のみ、2日目には担当エリアへ飛び込みの営業に出る…という流れだったのでしっかりと知識をつけるために勉強させていただけるのはありがたいことだったんだなと思いました。
福利厚生がしっかりしている
一般的な福利厚生は一通りそろっています。女性も多い職場のため産休・育休後もしっかり復帰できます。
渉外だと休日にイベントがあったりしますが、その際も代休をしっかりもらうことができます。
レジャーで使える福利厚生もあり、よく同期との旅行に利用していました♪
金融商品について詳しくなる
銀行では窓口業務の他に、融資業務と渉外業務があります。
融資ではお金の貸し借りやローンについて、渉外では保険や投資信託を扱うため仕事をしながら金融商品についての知識を得ることができます。
ローンや保険に関する知識は今後の自分の人生に生かすことができ、さらに普段触れる機会がないと始めずらいiDeCoや投資信託も基礎知識があるため抵抗が少なくなります。
残業が少ない
窓口業務であれば、16時には当日の勘定合わせが終わるので、その後雑務を行っても大体18時過ぎには退社することができます。融資・渉外も営業の割に19時台には退社することができるので一般企業の営業職に比べると平均の終業時刻は早いと思います。(支店や上司にもよりますが…)
行員全員の残業時間の合計が半期の支店のボーナスを決める採点にも関わるので一般的には支店長の許可がなければ遅くまで残ることは不可能です。
定時退行日がある
水曜日は毎週定時退行日!!特別なことがない限り全員定時退社!!
この日によく同期と飲み行っていました♪
転勤がある
銀行は癒着を防ぐために部署に関わらず定期的に転勤があります。地方銀行の場合はよほどのことがない限り転居を伴わないことがほとんどです。
そのため、どんなにその時の人間関係が辛くても少し我慢すれば誰かが転勤になり環境も変わります。
半期に一度長期休暇がもらえる
半期に一度まとまった休暇を取ることができます。通常の有給とは違い必ず半期の内に必ず使い切らないといけないため新人でも必ず取ることができます♪
銀行に勤めて感じたデメリット


- 意外と休みが少ない
- 有給が取りずらい
- 頑張りが給与に反映されずらい
- 支店によって環境が大きく異なる
- ノルマが厳しい
- お願い営業が辛い
- 飲み会が多い
- バイク&自転車で外回り
- 休日も組合行事がある
- 資格を取り続けないといけない
意外と休みが少ない
毎年もらえる有給(休みずらくて実際はほとんど持ち越すけど…)と半期に一度取れる連続休暇があり休みが多いイメージでしたが、実際銀行はお盆休みがなく年末年始も12/31~1/3まで。通算すると年間休日は一般企業に勤めている友人より少なかったです。もちろん土日祝はしっかりお休みですが、お盆や年末年始は一般企業に勤めている友人が休みの中自分は仕事…インスタを見てはいいなあと思っていました。。。
有給が取りずらい
渉外の場合は営業成績がよければすきな時に休むことができます。個人や店の数字が悪い時は休みずらかったですね…
内勤の場合は窓口業務に関わるため、一緒に働くパートさんの都合に左右されます。支店にもよりますが私の場合は年長者の方から順に1人ずつ「この日お休み取ってもいいですか?」とお伺いをしなくてはなりませんでした笑
さらに休む時も「なんで?」とか「最近よく休み取るね」などチェックされていて怖かったです…笑
頑張りが給与に反映されずらい
良く言えば安定した給与が毎年もらえますが、悪く言うと頑張ってもあまり給与に反映されないのが銀行です。インセンティブなども特になく、強いて言うなら半期ごとのランキングのトップになると少しご褒美がもらえる程度です。そのため他の営業職と比べて向上心が高い人が少ない印象でした。
支店によって環境が大きく異なる
人間関係で病んで辞めていく人が多いです。若い女性行員に厳しく当たるパートさんや数字が取れないと朝礼で怒鳴る上司や支店長…転勤が多いので辛い時もある期間耐えれば環境は変わるものの、ひどいところは短期間で何人も辞めていきます。逆にみんな仲良しで過ごしやすい支店もあるのでこれは運としか言いようがありません。
ノルマが厳しい
銀行には「クレジットカード新規作成」「口座開設」「保険・投信の契約件数や金額」などいくつもの項目のノルマが存在します。中でもクレジットカード新規作成がすごく辛かったです…どうしても数字が足りないときは私も家族や友人に作ってもらいました。
お願い営業が辛い
数字が足りない時にはお得意様にお願い営業をしていました。
いらないとわかっているのにカードを作ってもらったり、保険や投資信託の購入のお願いをするのはすごく心が痛みましたし「私は何しているんだろう…」と自分の仕事が社会の役に立っているのか疑問に思うときがありました。
飲み会が多い(コロナ禍以前のこと)
銀行には毎月最後の営業日に行われる「月末会」と呼ばれる飲み会があります。この日は絶対予定を入れることができません…また、ほぼ毎月レベルに異動があるので月初に「歓迎会」か「送別会」がよくあります。さらに支店によっては上司が飲み好きだとさらに飲み会があるのだとか。
もちろん、飲み会がすきなら全然苦ではないのですが、お酌や料理の取り分け、パートさんの話し相手、さらに飲み会の支払いや集金など若手の内は気を遣うことも多く大変です…
そして何が辛いかって「自腹」だということ!!!!!
年配者が多く払ってくれるとしても、毎回自腹はきついですよね…
飲み会の頻度やお店についてもどこに配属されるかの運で変わります。
(結婚した女性は無理して来なくても良いという謎のルールがありました)
コロナ禍で今は飲み会はないようですが、コロナ明けこの文化はどうなるんでしょう…
バイク&自転車で外回り
各支店に車がありますが大体どの支店も支店長車+2~3台のため、若手の内の主な移動手段は男性はカブ、女性は自転車(コムスのとこもあり)となります。夏も冬も。雨の日もカッパを着て回ります。もちろん空いていたら車を使わせてもらえますが、雨の日の自転車は結構つらかったです笑
休日も組合行事がある
銀行はボランティアや行事が盛んです。
イベントがすきな方にはぴったりかもしれませんが、準備の日などを含めると仕事後や休日も拘束時間が結構あります。
行事例→公園や地域の掃除、イベントボランティア、運動会、プチ旅行、野球観戦、支部ごとの行事など
資格を取り続けないといけない
銀行で働くには勉強し続けるという覚悟が必要です。
まず入社(入行)前。みんなが卒業旅行で楽しんでいる中入社式までに「証券外務員一種、二種」の取得が課題として出されることが多いです。(この資格がないと取り扱えない業務があるため)
これがまた落ちると気まずい、、、笑
私はちなみに片方落ちましたすみません、、、
入社後は毎回昇格に必要な資格があります。そのため業務とは別に資格の勉強が必要です。また、費用は自己負担の為落ちれば落ちるほど自己負担が増えていきます、、、(一部の資格は銀行負担)
私が銀行を辞めた理由
今思うと銀行もいいところがあったな、と思います!
特に女性が長く働き続けるにはとてもいい環境だと思います。
私が銀行を辞めた理由は2つ。「東京で自分の力を試したい!」という夢を叶えるため。そしてインセンティブ制度が充実していてもっと頑張りが反映されて休みが取りやすい環境で働きたいと思ったからです。
人事の方に「東京の支社で働くことはできますか?」と伺ったところ地方銀行の場合、「東京や大阪の支社で働くことはキャリアにプラスにならないし女性が行けることは少ない」という返答でした。
また、よくも悪くも制度が変わりずらい性質がありインセンティブ制度を要望して待つよりも、自分が満足できる制度があるところに転職した方が早いと思い決断しました。
まとめ


私は銀行から他の業界へ転職してよかったと思っています。東京で働くという夢を叶い年収や年間休日も大きく増えました!
でも、今の自分があるのは銀行での勤務経験があったから。ビジネスマナーや金融商品についての学ばせてくれたこと、そして大切な同期という仲間に出会えた銀行にはすごく感謝しています。
また、「銀行で働いていた」という経験が信用となりクライアントから人として信頼を得ることもできたのでそういった面でもありがたいと思っています。
近年ネット証券やネット銀行、そしてキャッシュレス決済の普及により銀行の経営は年々厳しくなり手数料の改定や店舗の縮小を行っています。
そんな中今後銀行業界がどんな発展をしてくのかとても楽しみです。



経験を元に銀行で働くメリットとデメリットを10個ずつ紹介させていただきました!今後銀行で働こうか迷っている方の参考になれば幸いです!
コメント